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2021.03.08

50年程前、磯は豊かだった

2月になるとヒジキが岩場を隠すほど茂っていた

ヒジキが終わる頃ワカメが主役になる、波打ち際にビッシリだ、地元の人々が我先にと鎌を手に採りあう、場所をめぐって喧嘩になる事もある

夏になると浅瀬ではサザエやタコや赤い磯ガニも採れた、たまにだがそこそこのアワビも採れた、潜らなくてもだ

潮溜まりの穏やかな内海ではタツノオトシゴが海藻の近くでゆらゆら泳いでいた

人の数も今の2倍はいたと思う、その生活排水は川に海に垂れ流しだ、でも海の中は豊かだった

いまその面影は無い、磯の海藻は少なくそれに伴ってか魚も減った、サザエやアワビも同じだ、タツノオトシゴや磯ガニを見る事は無い

賑やかで元気だった故郷が限界集落へと向かっていく、人が地方から離れていく、何が幸せなのか分からなくなる事がある

  “佐田岬半島付け根辺りの話‥クラタ ”

 

 

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